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Alfons Maria Mucha(アルフォンス・ミュシャ)

2021 9/20
Alfons Maria Mucha(アルフォンス・ミュシャ)

今回は、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー Alfons Maria Muchaアルフォンス・ミュシャをご紹介します。

目次

アルフォンス・ミュシャの生涯

1860年
オーストリア=ハンガリー帝国領モラヴィア(現・チェコ)で生まれる。

中学生の頃
音楽家を志し、教会の聖歌隊員になる。
しかし、声変わりによって美声を失い、音楽家を諦めることに。
当時から絵を得意としており、夏休みには聖歌集の表紙を描いた。

AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)J
1874年『J(初恋の人 Julinkaの頭文字)』

学業不振のため、中学校を中退。
裁判所の書記として働く傍ら、デッサンに励む。

1879年(19歳)
ウィーンに行き、舞台装置などを製作する工房で働く。

1881年(21歳)
最大の取引先である劇場が消失し、経営難のために解雇される。
その後はウィーンを去り、ミクロフで肖像画を描いて生計を立てた。

1883年(23歳)
クーエン・ベラシ伯爵に出会い、その弟のエゴン伯爵がパトロンとなる。

1885年(25歳)
ミュンヘン美術院に入学。

1888年(28歳)
パリアカデミー・ジュリアンに入学。

1889年(29歳)
エゴン伯爵の援助が、打ち切りとなる。

1895年(35歳)
19世紀のパリを席巻した女優サラ・ベルナールが主演する戯曲『ジスモンダ』のポスターを手がけ、大きな反響を呼ぶ。

AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)ジスモンダ
1895年『ジスモンダ』

この作品でサラの信頼を獲得し、6年間の専属契約を結んだ。

1896年(36歳)
華麗な装飾と印象的な女性を組み合わせる「ミュシャ様式(ミュシャスタイル)」を確立。

AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)黄道十二宮
1896年『黄道十二宮』
AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)四季
1896年『四季』

1910年(50歳)
パリで数々の成功を収め、帰郷。

1910〜1928年(50〜68歳)
全20点から成る『スラヴ叙事詩』を制作。
スメタナの『わが祖国』から着想し、スラヴ民族の苦難と栄光の歴史を描いた。

AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)スラヴ叙事詩
1912年 スラヴ叙事詩『原故郷のスラヴ民族』
AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)スラヴ叙事詩
1926年 スラヴ叙事詩『スラヴ民族の賛歌』

1918年(58歳)
チェコスロバキアが、共和国として独立。
新国家の紙幣や切手などのデザインを行う。
財政難である新国家を慮り、無報酬で請け負った。

1939年(78歳)
侵入してきたドイツ軍により、「絵画がチェコ国民の愛国心を刺激する」という理由で逮捕される。
厳しい尋問が大きな負担となり、死去。

作品の特徴

線の魔術師

流麗な曲線を描くことから、ミュシャは「線の魔術師」と呼ばれました。
ミュシャの作品は日本でも愛され、デザインやイラスト、漫画などの模範となっています。

みだれ髪
1901年 与謝野晶子『みだれ髪』

『みだれ髪』の表紙を描いた藤島武二は、ミュシャの影響を受けたうちの一人です。

浮世絵の影響

当時のフランスでは、日本美術が注目される「ジャポニズム」が流行していました。
芸術家に多大な影響を与えたのが、浮世絵です。

ミュシャは、浮世絵の構図を巧みに取り入れました。

AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)JOB
  1896年『JOB』
喜多川歌麿
1793年 喜多川歌麿『婦人相学十躰 ポペンを吹く娘』

ミュシャの特徴である、華やかな女性、太い輪郭線、平面的な描写、大胆な構図、花鳥風月のような自然をモチーフにした装飾は、浮世絵の美人画と通ずるものがあります。

美の殿堂」と呼ばれたミュシャのアトリエには、故郷モラヴィアの工芸品や聖像、ロココ風の家具、日本や中国の美術工芸品などが飾られ、多種多様な美がインスピレーションの元となっていました。

関連アイテム

木楽館では、アルフォンス・ミュシャの作品をモチーフにしたアイテムを販売しております。
ぜひ、チェックしてみてください。

AlphonseMucha(アルフォンス・ミュシャ)

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