輸入インテリアを好きになった原点かな・・・

23歳から25歳までの約2年間アメリカに留学というか遊学していた時期がありました。

最初の1年間は、カルフォルニア州ヘイワードにあるアダルトスクールに英語(語学留学)しました。

ほとんど毎日バイクに乗って写真を撮り歩いていました(笑)

住まいは、いっしょに行った大学生の子(よく知らない人)とアパートでシェアしていましたが、

ある日、アダルトスクールで学んでいた先輩留学生よりホームステイしない?とお誘いがきまして、

内容を聞いたところ・・・

オーナーは、大きな産婦人科医院の院長さま、奥様は精神科のお医者さま・・・

お2人にはまだ小学生ぐらいの子供が居る。(長男・長女)

2人のお世話は、メキシコ人のお手伝いさんがいるから大丈夫、とのことで・・・

家賃はいらない・・・

週末にオーナーさんのガーデニングや土方仕事のお手伝い&ちょっとのベビーシッター。

これだけでいいとのこと・・・

まずは面接・・・ご夫妻に会いに行ってきました。

地図を書いてもらって不安になりました・・・

なんと・・・山奥では?? だいぶ町から山へ入るのです。大体10分ぐらいですが・・・

都会が好きな僕にとっては、10分も山へ入るのは??あまり好きではない!!

田舎モンなので。

でも、行ってみると・・・     なんと・・・

やはり・・・山小屋風の、外観は、お洒落じゃないこげ茶色の外観に屋根はトタン屋根風の真っ黒!

帰ろうかなと思いましたが・・・(笑)

せっかく来たので・・・呼びブザーを押しました「ブッブッッ・・・」

中からオーナーさんと思われる中年太りの紳士がにこやかに微笑んで現れました。

「やー!ミスター鈴木ですね?」

こっちはあまり出来ない英語で挨拶し、中へ入れて頂きました・・・

入って驚いたことに・・・

中にいると・・・体育館か??と思わせるサイズのリビングのワンフロアーで、

中央にダイニングスペースがあり、 ちょっと外れたあたりに2階へ上がる螺旋階段があった・・・

その階段の下が、なんと・・・円形のプール

そのプールからは、青白い光が浮かび上がっていて、

まだ、若かった僕の心を鷲掴みされました(笑)(汗)

 

室内プール

 

その階段から奥様が降りてこられて・・・「ハーイ!スズキ・・・」

「ないすみーっちゅ!」

オーナーのおじさまと違って、奥様は若くてお綺麗で、モデルさんのよう・・・

2度ビックリ!!(笑)

お二人はアメリカ人らしく、おじさまは3度めの結婚・・・奥様は2度めの結婚だそうで、

納得しちゃいました(笑)

出来ない英語で・・・なんとかホームステイさせていただけることになり、

僕の部屋はどこですか?と聞いたら・・・

君の部屋はない、好きなところに寝なさいと・・・

好きなところに寝ろって・・・犬や猫のよう・・・

でも、床はすべてシャギー(毛足の長い)のカーペット敷きなので、快適に寝れました。

そんなある日・・・

プールの脇で寝ていると、「コソコソ話」が聴こえてきました。

おじさまと奥様がリビングで仲良く話しているのです。

真夜中です・・・

話しているシチュエーションは、リビングの天井の梁にロープを巻き付けて作った、

大きなカゴ付きのブランコチェアに乗って、ゆらゆら・・・ワインを飲みながらって感じです。

室内は真っ暗で、ブランコチェアのところだけキャンドルが灯っていて・・・

2人の影だけがゆらゆら見えるだけです・・・

 

キャンドルの炎

 

また、聞き耳を立てていたんじゃありません・・・聞いていたとしても英語が分かりませんから、

ご安心して下さい(笑)

そんなある日・・・

おじさまに聞いたんです・・・「どうして灯りを付けないんですか?」

「ほとんど真っ暗じゃないですか?」

そしたら、おじさまは・・・

「灯りは手元にあればいい」

「夜なんだから・・・夜を楽しめばいい。」と言ったんです。

「夜・・・真っ暗だから、 朝、朝日が嬉しいのだ」

 

 

差し込む朝日

 

差し込む朝日が部屋に入ってきて・・・1日が始まる。

夜は夜で楽しみ、

朝は朝で楽しむ。

この経験が、輸入インテリアを設計・プランニングするときの原点になっています。

 

皆さんも海外旅行に行ったときに、ホテルやレストランのインテリアをご覧になったときに、

「素敵」「素晴らしい」「お洒落・・・」と思われた経験があると思います。

なぜ、海外だとオシャレなのでしょうか?

装飾や家具・調度品もオシャレなのですが、一番の違いは照明設計なのでしょう。

数十年日本は遅れていると言われます。

経験がないと、わからないかもしれませんが・・・

体験する方法があります。

夜、お部屋を真っ暗にして見ましょう・・・

「シーン」

真っ暗って怖いですよね? 数分でいいのでやってみて下さい。

そしたら、キャンドルを1個用意して、火を灯して見て下さい。

「ほっとします?」「炎を見ていると癒やされます?」

ご自分はどうか?

是非お試しくださいね?

 

次回のひとりごとは、「蛍光灯と白熱灯」について書きたいと思います。

長文をお付き合い頂きましてありがとうございました。

また、お付合い下さい。

 

 

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輸入家具店を運営しています家具屋三代目の鈴木と申します。 家具店を次ぐ前は、カメラマンをしておりました。 海外旅行が大好きです。